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カテゴリー:寺院

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岡山県指定重要文化財 本山寺霊廟保存修理 現場公開

8月3日4日の二日間、美咲町本山寺さんにて修理の現場公開が行われました。
感染症対策等も含めて、美咲町役場の方々、ご住職や総代の方々、設計監理の方々にもご協力いただき誠にありがとうございます。

この霊廟の修理においては、大きくは屋根の葺き替えですが、土台部分の痛みが激しかったり、
建物自体が傾いていたりしました。

今回の現場公開にあたり、お集まりの方々に現地での説明が難しかったため(コロナ対策)
ZOOMを併用しての公開とさせていただきました。



簡単な説明をZOOMで行ってもらい、現場内ではカメラで画面を共有し、参加者の方に
質問等をしていただき、画面越しではありますがお答えしていただきました。


当日の二日間は真夏日で、暑かったですが、参加者の方々お疲れさまでした。
また、美咲町役場の方々、ご住職、総代様、設計監理事務所様、お疲れさまでした!

 

岡山県指定重要文化財 妙本寺本堂保存修理 現場公開 2回目

2回目の現場公開が6月26日(土)に行われました。
前回と同様、こけら葺きの屋根葺き替えです。




小さなお子様も参加。携帯で写真をたくさんとっていました♪




地元の吉備ケーブルテレビの方も!





無事公開が終わり、ご住職、総代様、吉備中央町の方々、お疲れさまでした。
コロナの影響で、次回いつ開催できるかわかりませんが、またいつでもご協力できるよう、ご準備させていただきます!

 

巨福寺 様 修繕工事

岡山県高梁市寺町にあります、日蓮宗の寺院 巨福寺 様にて修繕のお手伝いをさせていただきました。
境内の中には本堂の他に、最上稲荷の本殿があります。

本殿の屋根は当初は檜皮葺きであったところに銅板の屋根がかけられています。
経年劣化により、檜皮葺部分の屋根材が飛び出してきており(檜皮を止める竹釘が劣化して)、
その部分の修復となります。



見えている檜皮部分を下地等で補強し、銅板を回し補強しました。



また、合わせて土塀の修復も行わさせていただきました。





本来であれば、屋根の檜皮葺を取り除き新しく屋根下地を行い、銅板の屋根を葺くというのがよいと思われますが、
完全に建物自体を直してしまうのではなく、可能な範囲で修復し将来へとつないでいくことが
ご住職様や檀家様の思いでもあります。

施主様たちと一緒に、ただ直すだけでなくどうやったら維持していくことができるか、
どこまでなら可能な事があるか。そういったことを一緒に考えられる宮大工を持つ企業集団で有りたいと願います。

 

 

岡山県指定重要文化財 妙本寺本堂保存修理工事 安全祈願祭

昨日、吉備中央町にある妙本寺様にて、
檀家様とご一緒に工事の安全祈願祭を行っていただきました。



今月より本堂の保存修理工事に着手させていただくこととなります。
工事期間中は、客殿の方が仮本堂となります。

また、工事中は、何度か一般公開も予定されています。
お寺の屋根や普段目にすることがない部分などが見られるかもです。

開催の際はご案内させていただきますので、
ぜひ足を運んでみてください。


具足山 妙本寺 様
岡山県加賀郡吉備中央町北1501


 

 

岡山県指定重要文化財本山寺霊廟保存修理工事③

傷んだ土台の取り換え、柱の腐食箇所の根継ぎを行うための、揚屋工事中です。

柱を掴み慎重に揚げていきます。所謂ジャッキアップですね。
車のジャッキアップがイメージしやすいでしょうか。
今回は、傷んだ土台等の取り換えを行います。


持ち上げる柱をしっかりと補強し、慎重にあげていきます。


赤く囲っている部分で、しっかりと上昇したことが確認できます。

今回は、約50㎝ほどジャッキアップしています。

土台と柱が切り離され、傷んだ部位が確認できます。

傷んだ土台を取り替えていき、柱においても腐食部分等を根継ぎしていくこととなります。

 

岡山県指定重要文化財本山寺霊廟保存修理工事②

こけら葺きの屋根の解体へ入っていきます。
 
 

こけら葺きは、薄板を用いて施工されます。文化財の建物などに多く見受けられます。
材料には、ヒノキ、サワラ、スギなどが使われます。

次は、屋根が取り払われ、屋根部分を解体していきます。
野地板を取り外していきます。
 
 

屋根の中が見えてきましたが、傷んだ箇所が多く見受けられます。
可能な限り、当時の材料をそのまま使用できるよう、損傷や劣化の部位を確認していきます。
損傷や劣化の少ないものは、そのまま使用しますが、損傷や劣化が激しいものは、補修を施したり
取り替えていくこととなります。